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2010年1月20日 (水)

姿形の変遷

2009_11200015

↑ ご先祖様はやっぱりスパニエル系

  

旦那様や奥方様が若かりし頃のドキュメンタリーニュースを見ていると、当時の若者の
スタイルと現在のスタイルとに何とも開きがあるようだ。

ファッションというのではなく、モデルとなる人間の容姿という観点かららしい

IVYにしろDCブランドにしろ、ワンレン、ボディコンスタイルにしろ、大抵は親しみやすい
朝青龍似の顔立ちに6~7等身のスタイルなワケ。

ところが、今ワタシが吉祥寺などへ散歩で見かける人たちは何ともすらっとしていて
八等身は当たり前、顔のサイズは奥方様の三分の二以下で、身長はさほど違わなくても
腰の位置は大きく格差があるってカンジ

まあこれは食糧事情や生活環境が大きく変わったから当然のことなのだけど、奥方様は
「不公平」とぼやくコトしきりなワケ

ところが、ワタシ達ワンコの世界では少し事情が違うカンジ

ドッグショーに出場する犬種の繁殖について、2008年に批判する内容を放映した英BBCの
ドキュメンタリー番組をきっかけに、繁殖に関する調査を行っていたケンブリッジ大の
ベイトソン教授が「血統書付きの犬の繁殖方法に大幅な変更が求められる」とする報告書を
発表した。

このドキュメンタリー番組は、バーミンガムで開催された「クラフツ・ドッグショーを取り上げ、
出場した一部の犬が長年の近親交配により遺伝的疾患を抱えていると告発。


報告書は、「多くのブリーダーが犬の福祉に関して高い基準で繁殖を行っており、最大の
問題は、子犬工場の管理が怠慢だったり純血種の近親交配が行われる場合。

犬の体形を著しく変えることも福祉に反しており、特異な体形は鼻を平らにすると呼吸障害の
原因になるなど健康障害を引き起こす」と述べている。

同教授は、すべての子犬へのマイクロチップの装着の義務化、犬の繁殖に関する協議委員会の
創設、ブリーダーの認定の厳格化などを推奨している。

くだんの番組はNHKドキユメンタリー番組「犬たちの悲鳴~ブリーディングが引き起こす遺伝病~」
として昨年放送されたのでごらんになった方も多いと思う

番組紹介を引用すると・・・

イギリスでは、犬の外見上の特徴を強調することが優先されるあまり近親交配が重ねられ、
多くの純血種の犬たちが重い障害や病気を先天的に持って生まれるケースが急激に増えている。

人間による無理な繁殖の結果、犬たちの健康が危機に陥っている現状を描くドキュメンタリー。

英国で人気の高い犬種キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの多くが
発症しているのが、脊髄空洞症。

七転八倒するほどの頭痛が絶え間なく続き、痛みから解放するために安楽死させるか、
頭蓋骨の一部を切りひらく手術をするしかない。

この犬種は心臓の疾患にも悩まされており、1950年代か60年代に発生し、その後、
繁殖の過程で多くの犬たちに遺伝してしまったと考えられている。

こうした遺伝性疾患はあらゆる犬種で急激に増えている。

原因は、イギリスの「ケンネル・クラブ」の“犬種標準”にある、と王立動物虐待防止協会の
首席獣医師マーク・エバンスは主張する。

これは各犬種の大きさや体型、毛の色など、満たさなければならない基準を事細かに
規定しているブリーダーたちの“バイブル”だ。

標準に合わない子犬を安楽死させたり、特徴を「定着」させるために近親交配を行ったり
しているブリーダーもいるという。

その結果、多様性が失われてしまうだけでなく、近親交配が免疫システムに影響を及ぼし、
多くの病気を引き起こしている。

もともと犬は人間によって狩猟や牧羊などそれぞれの役割に適した姿形に改良されてきた。
その後、19世紀の半ばからは改良や繁殖を楽しむ人々が登場し、各地でドッグショーが始まった。

ところが、当時と現代の犬たちを比べるとその姿はかなり異なっている。

犬たちの特徴は時代とともに誇張され、より極端になったあげく、犬の健康そのものに
影響を及ぼすようになってしまっていると獣医師たちは指摘する。

イギリスのケンネル・クラブも対策を講じ始めてはいる。

ブリーダーたちに犬の健康に配慮した交配を行うよう通達し、遺伝性疾患を調べる
DNA検査の開発資金の提供もしている。

しかし規制を厳しくしすぎると多くのブリーダーが脱退して勝手に繁殖をするようになり、
まったく把握できなくなるという危険性があるため、抜本的な解決まではまだ時間がかかる。

とはいえ、美しさの追求と命の価値について早急に考え直さない限り、犬たちに未来はない。


原題: Pedigree Dogs Exposed
制作: Passionate Productions / BBC(イギリス) 2008年


BBC newsで、わかりやすくビジュアル比較しているので見てみると一目瞭然ってカンジ


ブルドッグ

イギリスの国犬ブルドッグは、大きな頭部を持つために自然分娩が難しく、その90%が
帝王切開で生まれてくるそうです。

また、鼻が短いために呼吸異常になりやすく、暑さに弱く体温調節が苦手なため、
飛行機への搭乗が難しい犬種のひとつでもあります。


バセット・ハウンド

フランスが原産のバセット・ハウンドは、地面に届きそうな長くて大きな耳が特徴的な犬です。
胴長で脚も短く、垂れた目や口元の皮膚がたるんだその姿に心を奪われる人も多い。

しかし、長い耳は怪我をしやすく、瞬膜と呼ばれる眼球と瞼の間にある薄い膜が見えて
しまうほどに垂れた目は、感染しやすい状態です。

また、短い脚は動きを制限し、背中や関節に問題を起こすことも少なく無いそうだ。


ダックスフンド

胴長&短足の犬の代表犬種ともいえるダックスフンドは日本で人気の犬種のひとつ。

オリジナルのドイツのダックスフンドは、現在のダックスフンドよりも体が大きく、長い脚を
していたそうだ。

バセット・ハウンドもそうだけど、現在の脚が短い犬種は、脚が短いのと同時に胴が
長く胸郭が短いため、どうしても膝関節や脊髄に問題を抱えやすくなってしるらしい。


ブル・テリア

ブル・テリアの丸い頭部は他の犬種に類を見ない卵形をしているが、これはストップ(額段)が
殆ど無いためだ。

ブル・テリアの頭部の形は健康上の問題を引き起こすリスクはないそうだけど、ホワイトの
ブル・テリアが過去に大人気となったことから近親交配が行われることが多かったため、
白毛色と関連性があると言われている聴覚障害などの先天性疾患にかかりやすい
傾向があるらしい。

これらの、元記事の写真のように100年で大きく変わってしまったというより、変えられて
しまった犬種もたくさんあるという事も知っておいてほしいワケ

■ となりの食卓
 ・ トロトロオムライス
 ・ フレッシュグリーンサラダ
 ・ パンプキンスープ
 ・ みかん   おこぼれあり

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コメント

>ミモザmamaありがと
保護犬に携わっていると、繁殖用の母体となって酷使され、
ダメだと解ると廃棄されるというケースに良く巡り会います。
人間の欲とは度を超すと醜さしか感じられません。

投稿: マリア | 2010年1月21日 (木) 20:53

本当に、ブリードの問題は複雑です。
先代のパスは難聴がありましたが、姿は抜群のハンサムさんだったので何人かのブリーダーの方に繁殖しないか声を掛けられました。
もともと、パスは結構有名なブリーダーさんのところからだったのですが、難聴がわかっているのに繁殖なんて・・・とびっくりしましたね。
人間のエゴが一番やっかいなのでしょうね~

投稿: ミモザ | 2010年1月21日 (木) 17:27

>ホーリーmamaありがと
身近なところで人間のエゴを感じてしまいました。
己の肉体を矯正するのは自業自得ですが、ぺっとまでいがめてしまうのは
罪悪です。

>シゲpapaありがと
短いマズルに長いコート・・・マリアを見たときに
何か作為的なモノを感じました。

それにしてもシゲpapaさん、言ってはいけないことを
言ってしまったのでは?


>Bazパパありがと
youtube情報ありがとうございます。
人間の欲望がエスカレートするとこうなるという
事例です。
我々が種の絶滅に荷担してはいけません。

>コロmamaありがと
犬が自ら望んで矯正したのではないのです。
そこを勘違いしてはいけませんね。
なんだか「バベルの塔」を連想させます。

>七栗堂mamaありがと
中世の絵画を見ると描かれている犬種は限られています
それ以降の今の犬種は全て人間が改良して作り出した産物です

人間はそのうち人間をも作り替えようとするかもしれません
何しろヒトゲノムは解明されたのですから!

投稿: マリア | 2010年1月21日 (木) 16:29

BBCのリンクの写真を見ると昔の写真のほうがどれも可愛かったですsweat01
ブルテリアなんてブサイクな面構えが可愛いと言われてるのに
100年前は普通(失礼sweat02いやブルテリアの顔好きですよsweat01)の顔でしたwobbly

投稿: 七栗堂 | 2010年1月21日 (木) 14:09

私もその番組を見てびっくりしました。

あの動物愛護に関してはうるさいイギリスでああなんですもの。
しかも、常識的には間違っていると思われる繁殖をしていても、「何が悪い?」みたいなブリーダー達。
あのまともに歩けないようなシェパードが、ショーで勝つなんて考えられません。

ダックスにしてもブルドッグにしても、ちょっと前にはあんな容姿だったとは・・・。
無理やりいびつに変えられてしまって健康を損ねてしまっているのですから、犬達が可哀そうです。

いびつに変えられた姿を、可愛い可愛いと言ってもてはやすのにも、なんともやりきれない思いがします。

投稿: コロママ | 2010年1月21日 (木) 14:08

劣性遺伝と思われる一部の犬種標準は見直されて当然と思いました。

その番組、YOUTUBEで見れますね。5編に分かれています。
第一編は↓
http://www.youtube.com/watch?v=a0vA-TRf3SY&feature=fvsr

投稿: Baz | 2010年1月21日 (木) 13:20

自分もアフロを迎え入れるときに
親近交配について心配しましたが。。

アフロの生まれた所の犬舎さんは
その辺のことはよく考えていて、血統書からも納得しました。。

ですが
年末の入院騒動の件では
その不安もなきにしもあらず。。

長い年月(交配に継ぐ交配)で・・ってとこ

ショーに携わる者としては微妙ですね
(タイプ、クオリティ、コンディション、サウンドネス、バランス、キャラクター)
これを純水犬種の理想(スタンダード)に近づけるため謝った向上を目指してしまう。。

同じ血統のCh同士の交配とか

リスクを承知で勝てる犬を作ろうとする所があるのかもしれませんね。

愛らしい犬を作るために(ユーザー人気にあわせて)
クオリティとバランスが崩れている現状

もちろん純水犬種を念頭に置いて
時間と労力をかけ情熱を掛けているブリーダーさんも
沢山いらっしゃると思います。

微妙ですね

確かに男性陣としては今の女性のほうが
(* v v)♪

投稿: シゲ | 2010年1月21日 (木) 10:27

なんだか、人の手が加わると欲望が止めどなく、
悲しくなりますね。

健康的なのが一番!!

若い子達の、無理なダイエットも拒食症や美容整形など、
問題満載。

投稿: ホーリーママ | 2010年1月21日 (木) 08:05

>みっちゃんmamaありがと
歳と共にひがみは強くなってきます。
昔はあんな日本人は居なかったと力説しています。

>Kylano3ママありがと
美人の基準というのは変わってきます。
昔はポッチャリおたふく顔が美人の代表だったのですから・・・
最近は個性が無くなったのは確かですね~

投稿: マリア | 2010年1月21日 (木) 06:39

人間ってなんてエゴイストなんでしょうね。

ブリーダーさんたちも、そしてブリーダーさんから買う側も、イヌたちの幸せ、健康を第一に考えたいですね!

確かに最近の日本の若い子はバックシャンですよね。
ただ、みんながみんな、典型的日本人体型だった私たちの時代の方が、競争がなくて、楽だったような。。。。。!

投稿: kylano3 | 2010年1月21日 (木) 01:46

いずれも私達人類が作り出した事の様ですね。
ケアーのずさんななのと、過保護による免疫の低下等。。。

おばちゃまも奥方に同感!
同じ女で生まれても美形体型になんでこんなに差があるねん!

投稿: みっちゃん | 2010年1月21日 (木) 00:46

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