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2010年3月16日 (火)

ご教訓

2010_01100088

↑ 大蛇に食らいつく勇気はございませ~ん
  


昨日に引き続き、日本史の中の犬のお話

今昔物語は平安時代末期に書かれた説話集で、全ての物語の始まりが「今は昔・・・」で
始まっているワケ


今昔物語集巻二十九第三十二話「陸奥国の狗山の狗、大蛇を昨い殺すこと」というのがある

本来、日本犬は、だいたい小型なのだけど、陸奥の国の犬たちは、大陸から渡来した
大型犬が居て猟や荷物運びに活躍したらしい。


今は昔、陸奥の国(福島・宮城・岩手辺り)の片田舎に、一人の猟師が住んでいました。

彼は、家にたくさんの猟犬を飼い、この犬たちを引き連れて山に入り、猪や鹿などを
犬たちに追い出させ、矢で射たりして猟をしていました。


(こういう狩りの方法を、この地方では「犬山(いぬやま)」と呼んでいたらしい)

さて、ある日のこと、猟師は犬を連れてまた山へ狩りに出かけました。

そのうち日が暮れて来たので、持参の弁当をひらいて腹を満たし、犬たちにも餌さを与えて
野宿をすることにした。

ちょうど泊まるのにおあつらえむきの大木の根っこにある洞穴を見つけ、その中にもぐりこみ、
犬たちと一緒に静かに眠りに付きました。

しかし、どういうわけか、犬たちのうちの一匹がやがてむっくりと起き上がりけたたましく
吠え始めたのです。

目をさました猟師が見ると、その犬は、主人である自分に吠え掛かっているのです。
なだめても犬は猛って、しまいには猟師に飛びかかろうとまでします。

普段から賢く、狩りも上手なので、一番かわいがっていた犬だけど、やむを得ない、
こっちが危ないと思って、腰の山刀を抜いて、猟師は大木の洞穴から飛び出したのです。

猟師が飛び出した後、犬は洞穴の上めがけて跳躍しました。

同時にドサーとすごい音がして、洞穴の天井から落下してきたものがありました。
猟師が見ると胴回りが六、七寸(20cmぐらい)、長さが二丈あまり(6m以上)の
大蛇だったのです。

猟犬は、その大蛇の頭部に、がっちり噛み付いていました。

大木の上の方に住んでいた大蛇が、根元の洞穴に一泊しようとしていた猟師と犬たちに
気づき、彼らを一のみにしよう狙って来たところを、犬が察知して吠えかかったのです。

猟師も山刀を振り下ろし、大蛇をズタズタに切りとどめをさしました。

「ありがとうよ」と猟師は、うれし涙を流しながら、犬を抱きしめたのです。

もしも猟師が、そのままぐっすり寝込んでしまっていたら、大蛇が降りて来てからだに
巻きついて窒息死させられるところだったのです。

それからの猟師は、その猟犬を頼りにし、宝物のように大切にして暮らしたとのことです。

この物語を語り継いだ人々は、「咄嗟の時も、沈着な判断が大切だ。もしも猟師が
誤って犬を殺していたら、大蛇に呑み込まれて命を失うことになっただろう」と教訓したそう


人間の猟師への説話なのだけど、猟犬であるワンコにも猟犬はこうあるべきという
ご教訓ってカンジ

実は、昨夜は寝付きが悪く、3時頃から一時間おきに旦那様を起こしてせいで
旦那様はすっかり寝不足気味

あたしは奥方様にたっぷり怒られ、この話を読んで反省しなさいといわれてるワケ~

  

■ となりの食卓
 ・ 鰹のたたき
 ・ 南瓜煮
 ・ おぼろ豆腐
 ・ 菜の花のごまだれ和え
 ・ みそ汁
 ・ デコポン  おこぼれあり

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コメント

>ミモザmamaありがと
サラ・ルナchanは大蛇に食べられても
ママさんと一緒の方がよいといいますよ~

投稿: マリア | 2010年3月18日 (木) 21:13

さすがに、いつも一緒に働いていると忠誠心も違うような気がします。
サラルナなら、間違いなくみんな一緒に大蛇のおなかの中でしょう。

投稿: ミモザ | 2010年3月18日 (木) 19:51

>七栗堂mamaありがと
時として動物の一途なきもちに勘当することがあります。
人間ではとうてい及びませんね

>Kylano3ママありがと
二頭いると心強いですね!
いざとなればちびっ子ギャング三人組もいるし!

投稿: マリア | 2010年3月17日 (水) 16:59

ウ~~ン、飼い主の危機に、子ども達はこんな反応をしてくれるか。。。。。

大蛇だったら、マリオもカイラも逃げるでしょう!

でも、夜中に2匹そろってワンワン吠え始めると、思わず外を窺ってしまいますね。

投稿: kylano3 | 2010年3月17日 (水) 16:10

ヒト対ヒトでは、自分の命を盾にして他人を守ることができるのかどうか…
だからヒトはイヌを愛するんでしょうねheart04

さてさて、地名の「犬山」もコレかもしれませんねflair

投稿: 七栗堂 | 2010年3月17日 (水) 10:39

>ホーリーmamaありがと
古文の原文はちんぷんかんぷんですが
現代訳を読むのなかなかおもしろい話が沢山あります

>みっちゃんmamaありがと
言葉が通じないからこそ心で通じ合う絆が出来るのですね
言葉はごまかしが効きますからね~

投稿: マリア | 2010年3月17日 (水) 06:34

飼い犬に救われた飼い主の話は昔もあったんですね。心から飼い犬を愛されてた証拠でしょう。
言葉を交わす事はなくてもしっかり絆は出来るのです。

投稿: みっちゃん | 2010年3月16日 (火) 23:36

感動的な猟犬のお話ですね。

こんな頼もしい犬を持てて、幸せな猟師さん。
狩の成果も凄かったでしょうね。


投稿: ホーリーママ | 2010年3月16日 (火) 21:35

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