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2010年4月16日 (金)

犬入門

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↑ 犬学は奥が深いのでござるよ
  


ピカピカの一年生の季節がやって来た。

ワタシの散歩もちょっと時間を間違えると、まるでランドセルだけが歩いているような
一年生集団に出くわすときがあるし、旦那様の通勤電車ではこの時期父兄同伴登校が
多いようだ。

というわけで、この週末は初心に返って少しまじめにワタシ達犬のお勉強ってカンジ


犬を全般的に取り扱った学問の分野の事を「犬学」というらしい。

英語で「サイノロジー(Cynology)」、ドイツ語で「キノロギー(Kynologie)」といい、
ギリシャ語で犬を意味する「Kyon」から派生した言葉だそうだ。

欧州諸国や米・カナダではすでに一般的になりつつあるけど、比較的最近認識された
学問というカンジ

英語圏で「サイノロジスト」というとドッグトレーナー(犬の訓練士)などの非科学者の事を
表すために使うことが多いそうだけど、ドイツ語圏では生態行動学や遺伝学など科学的な
分野も含めたひとつの学問として徐々に確立されてきているそうだ。

例えば犬の体に合った栄養的価値を持つ食材を選ぶことや遺伝病について考えることは
犬学の基本だし、犬種の起源や、犬語(ミミック)を研究することや、問題行動がどうして
起こるのか?を解決することもそうで、とにかく犬の関わる全ての概念が含まれるワケ

「犬学」は他の学問同様に理論と実技に分かれ、主に理論の部分を科学者、実技の部分を
ドッグトレーナーが担当していることになるのだけど、臨床・行動・歴史にかかわらず、犬を
扱った科学的テーマを一つにまとめ、いずれは生物学から別れた専門学科として導入しようと
いう考えもドイツにはあるそうだ。

これを修了すれば「犬学者」という肩書きを正式に持つことが出来るようになるのだけど、
こういう事がドイツが「犬先進国」と呼ばれる理由のひとつであるワケ。


犬を学術的な分類法(Taxon)にあてはめてみると以下のようになる。

真核生物 Eucaryota
動物界 Animalia
多細胞動物 Metazoa
真正後生動物 Eumetazoa
左右相称動物 Bilateria
新口動物 Deuterostomia
脊索動物門 Chordata
脊椎動物亜門 Vertebrata
顎口上綱 Gnathostomata
四肢動物上綱 Tetrapoda
哺乳綱 Mammalia
獣亜綱 Theria
真獣亜綱 Eutheria
ローラシア獣上目 Laurasiatheria
食肉目 Carnivora
イヌ亜目 Caniformia/Fissipedia
イヌ下目 Cynoidea
イヌ科 Canidae
イヌ亜科 Caninae
イヌ族 Canini
イヌ属 Canis
タイリクオオカミ種 Canis lupus
イエイヌ Canis lupus familiaris

長ったらしいけれど、一番最後の「イエイヌ Canis lupus familiaris」これがワタシ達の学名で、
それより上の名前はすべてイエイヌが属するカテゴリーの名前なワケ

セターもダックスもゴールデンもすべてイエイヌで、犬種にはラテン語名は付かないそうだ。


犬の起源について最初に書かれたのは18世紀、近代科学の第一人者、ビュフォン
(Georges-Louis Leclerc Buffon:1707-1788)の「一般と個別の博物誌」だったそうだ。

この中で犬種の多様性について書かれ、さらに原始の犬はおそらくフランスの牧羊犬
(Chien de Berger)に似た野生の犬だったであろうことが考察されているそうだ。

ビュフォンと同じ時代の科学者、リンネ(Carl von Linné:1707-1778)はイエイヌを
オオカミやジャッカル・キツネとは別の種として Canis familiaris と命名。

1868年にダーウィン(Charles Darwin:1809-1882)は「地球上の犬の起源は2種あるいは
それ以上のオオカミ」と記録しているそうだ。

生物がある特定のカテゴリーに属するということは、そのカテゴリーの特徴を備えている
ということで、同じ食肉目でもイヌはネコとは違う理由があるわけだし、同じイヌ属でも
キツネとイヌとは何かが違うワケ。

同じ種として振り分けられるためには多くの共通点を持たなければならない。

それはただ外見で判断されるのではなく、骨格も歯の数も毛の色もすべては遺伝子によって
決定されることから、現在では遺伝子を調べることが科学的分類の中心になっている。

1997年に科学誌『サイエンス』で発表された遺伝子調査の結果では、イエイヌとオオカミの
違いはわずか0.2%、ジャッカルとイエイヌの差は8%であった。

遺伝子では極めて近親であることが分かったオオカミとイエイヌをさらに明確に区別するために、
遺伝子からは読み取ることができない、細かな行動観察が必要とされている。

元々、イエイヌとオオカミの行動比較は昔から比較されていたことだけど、現在ではイヌの
心理行動をも含め犬学の中でも再び注目を集めている人気分野らしい。

この心理行動を旦那様は勉強してみるのだけど、良い年をして、もう難しい話は頭に
入らない、脳が拒絶反応を示しているらしい。

だからもっと原始的次元で勉強してみようってワケ。関心のある方は次回をお楽しみに・・・

  
 ■ となりの食卓
 ・ ローマ風トマトパスタ
 ・ 生ハム
 ・ グリーンサラダ
 ・ サングリア
 ・ デコポン  おこぼれあり

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コメント

>ミモザmamaありがと
動物の世界は人間社会をシンプルに凝縮した部分でもあるそうです。
よい実験材料なのでしょう。
マリアを観察してわかったことの一つ。
「犬も堕落する!」

投稿: マリア | 2010年4月19日 (月) 21:02

ヒトの心理学を学ぶために、動物観察のフィールドワークの手法を参考にすると聞いたことがあります。
観察が重要なのでしょうね。
小さな変化に気づくことが出来るのは、身近にいて毎日観察している人ならではのことでしょう。
マリアちゃんパパさんの観察眼から、犬学の新しい発見があるかも~

投稿: ミモザ | 2010年4月19日 (月) 20:29

>七栗堂mamaありがと
恐縮です。堅苦しい話は退屈なので、犬目線でいろいろ
勉強していきます。
ワンコにとっての幸せは飼い主に係っていますから。

投稿: マリア | 2010年4月19日 (月) 15:58

「犬学」面白そうですsign01
私の先生はマリアパパさんですup
教室はマリアちゃんのblogupup

しっかり知識吸収しますよぉ~~happy02

投稿: 七栗堂 | 2010年4月19日 (月) 10:49

>みっちゃんmamaありがと
こういう事は調べれば調べるほどきりがありません。
海の生き物などはほとんど解明されていない種類が一杯だそうです

>ホーリーmamaありがと
「へぇ~!そうなんだ~!」ということばかりです。
学術的なことはわからないので低レベルなことで納得しています

>Kylano3ママありがと
新しいことを一つ学習すると、何か一つ過去の知識を忘れてしまいます
50年以上経つと引き出しが一杯になるのでしょうか?
それとも引き出しの数が少なすぎるのか?

投稿: マリア | 2010年4月18日 (日) 09:12

>脳が拒絶反応を示しているらしい。
クックック、うれしい~~~~。
こういうの、私だけじゃないんだhappy02

難しい本は眠気を誘います。
アッ、今の私にはちょうどよいかも。。。。。

投稿: kylano3 | 2010年4月17日 (土) 17:34

オオカミとイエイヌ。
オオカミは犬社会を作り、イエイヌは人間に
従属した社会性を持つのでしょうか?

犬の行動学は面白そうですね。
新学期、一番身近にいるワンズの不思議が、
少しずつ分かってきたらうれしいhappy01

投稿: ホーリーママ | 2010年4月17日 (土) 08:26

すご!!
どんな部門も奥は深いんやね。
猫学もありそう、タイには象学とかありそうやもんな。

投稿: みっちゃん | 2010年4月16日 (金) 23:55

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